ガーナは負けてしまいましたが、7/2に行われたガーナ対ウルグアイ準々決勝の模様をレポートします。
先日の対アメリカ戦以来、ガーナ国内はW杯一色。新聞もテレビもW杯の話でもちきりでした。というのも、初のアフリカでの開催にも関わらず、ほかのアフリカ勢が振るわず、ブラックスターズが唯一のアフリカの希望の星となったからです。今やアフリカ大陸全土を味方につけ、もしかしたら世界のほとんどを味方につけていたかもしれません。
試合当日は全国民がガーナ国旗の色を身に付けるよう政府からお触れがあったほど、国内も朝から大盛り上がり。朝のニュースでは、南アフリカの人々もガーナ一色で、皆でブラックスターズをサポートしているといった内容が各局で報道されていました。新聞各紙は、ガーナが勝っても興奮しすぎないように!と警告文を掲載。過去の試合でガーナ勝利に狂喜乱舞した人々が各地で車道にジャンプインするなど無茶をして、多くの命が奪われたからです。
ウルグアイは強いが、今のブラックスターズの勢いには敵わない!と多くの人々が楽観的でした。

そして前半終了直前、ゴール





決まりました!意外にあっさりと決まりました!皆大喜び。皆でゴールを祝ってパブリック・ビューイングが行われていたグラウンドを走り回りました!もちろん私も参加しましたよー。多分このときその場にいた全員がガーナ勝利を確信したはずです。かくいう私もそうでした。


そして後半戦。ウルグアイがゴールを決めてしまいましたー(涙)皆の反応は・・・完全無反応。まるで何事もなかったかのよう。
後半終了間近、このまま延長戦突入か、と思ったその瞬間、またまたゴール!!!!!しかしウルグアイの選手が手を使って阻止。これは違反では?レッドカードで退場、そしてガーナ1点獲得でしょう、と多くの人が期待しましたが、結果はなぜかPK。ま、いいかー!どうせ入るし!と皆既に抱き合い勝利を喜びあったのもつかの間、ありえないことにボールはクロスバーにはじかれてしまいました。ものすごく嫌―な空気が流れました。でも、またまたガーナ人の良いところ。悔しがるGyan選手を見て同情。一番悔しい思いをしているのは彼。アフリカ大陸の全プレッシャーが彼の肩にのしかかっていたんだ。彼がガーナをここまで勝ち残らせてくれた。もういいじゃないか。Gyan、気にするな!と激励の声が飛び交いました

そして延長戦突入。このときも会場の誰一人としてガーナ勝利を疑う人はいなかったはずです。しかし1点も入らず、PK戦に。Gyanが蹴る瞬間は、彼がさきほどの痛手から立ち直っているか皆で心配しました。そして彼のシュートが決まった瞬間は、皆で祝福の拍手をしました。
Mensahがゴールを逃してからは、私はもう見ていられませんでした。噂によると、多くの人が見ていられず家の外に出てきて、同様にプレッシャーに耐え切れなかったほかの人々と外で待機していたそうです。
勝てるはずだった試合に勝てなかった、もう勝利を半分手にしていたのに逃した、と本当に悔しい試合で、会場の人々もどう対処していいかわからなかったのかもしれません。試合終了後、皆また何事もなかったかのように家に帰っていきました。
その次の日以降もイベントは続いていますが、ガーナ人的にはW杯はもう終わったようなもののようで、イベントの集客数はその後の2回分は激減してしまいました。
ちなみにこの試合当日の夜のサッカー解説番組(おじさんたちが皆で茶飲み話的にダラダラ、好き勝手に試合の映像を巻き戻したり、スロー再生したりしながら、「解説」をする番組を各局でやっているのです)は一体どんなにどんよりとしたものとなるのだろうか、とチャンネルを回してみたところ、さすがはガーナ人。ここまで来ただけでWe are proud!と明るくまとめていました

どんなことがあっても温かく、誇りを持つことを忘れない、素敵な国民性です。